バスをころがす夢を見た

部屋の中に大量の段ボール

『去年も置かしてもらってたでしょ』

部屋はないはずの部屋に

山積みの段ボール

険しい顔

『なんであのひとがいるの!』

たまらず部屋を飛び出して

マンションの前には大型バス

斜めの道で傾く

乗り込んで

立て直して

ハンドルを切らないと

アクセルもブレーキもない

動き続ける

三階の一階へ向く坂道を支えるコンクリート塀にバスを向けて

空回るタイヤの向こうにアロハシャツを見る。

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